本書は、ローマと初期キリスト教世界の4つの首都の1つであるアンティオキアのモザイク画を、初めて包括的に学際的に研究したものです。*ウースター美術館コレクション本書では、アンティオキア展から生まれた最新の学術的・科学的発見を収録しています(クリスティン・コンドリオン著『失われた古代都市』)。美術史家や考古学者の研究と、保存修復師や科学者の研究が初めて融合し、モザイクやガラス工房に新たな光を当てています。著者は、アンティオキアの発掘調査から、4世紀にわたるさまざまなモザイク、彫刻、ガラス細工、金属細工を徹底的に調査しています。また、1930年代以降の博物館におけるモザイク保存の発展についても考察している。モザイクの素材、芸術的技法、ガラス製造技術、石切り場、工房、貿易、庇護に関する最新の知見も含まれている。ウスター美術館館長による序文では、同美術館とアンティオキア発掘の関わりを概説し、プロジェクトの実現に重要な役割を果たした人物について解説しています。カタログでは北米で最も優れたローマと初期ビザンティンのモザイク群や、アンティオキアから出土した106枚のコインの年代別シリーズなど、150点を超える展示品の考古学的背景、美術史的意義、技術的研究についての詳しい情報を提供。400点の写真と図版を掲載した『The Arts of Antioch』は、今後の科学的・美術史的研究の新たな基礎となるものと言えます。ハードカバー349 ページ31 x 22 センチ厚さ 3.4 センチ