●江戸和本●六韜(寛永20年板『七書』中)兵法 武経七書 伝太公望作

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六韜(寛永20年板『七書』中)\r【判型】大本1冊。縦277粍。\r【作者】伝(周)太公望作。\r【年代等】寛永20年板『七書』中の1冊。刊行者不明。\r【備考】分類「兵法」。『六韜』(りくとう)は、中国の代表的な兵法書で、武経七書の一つ。このうちの『三略』と併称される。「韜」は剣や弓などを入れる袋の意味である。一巻に「文韜」「武韜」、二巻に「龍韜」「虎韜」、三巻に「豹韜」「犬韜」の60編から成り、全編が太公望呂尚が周の文王・武王に兵学を指南する設定で構成されている。中でも「虎の巻(虎韜)」は、兵法の極意として慣用句にもなっている。『六韜』は宋代に刊行された宋刊本が通行していたが、『漢書』巻30藝文志「兵書略」にその名が見えず、『隋書』巻34経籍志「兵家」にその書名が見える。このため姚際恒は『古今偽書攷』で秦漢以降の偽作と論じている。しかし、1972年に発掘調査された銀雀山漢墓群(前漢武帝期の造営)より出土した竹簡の中に「文韜」「武韜」「虎韜」の残簡(竹簡53枚)が検出され、前漢前期の紀元前2世紀には既に流布していたことが判明した。このことから、戦国時代には成立していた可能性が高いとされる。日本では、朝廷の書物を管理していた大江維時が10世紀初めの930年頃、唐から『六韜』『三略』および『軍勝図』(諸葛亮の八陣図)を持ちかえったが、これらの兵書を「人の耳目(じもく)を惑わすもの」とし、大江家にのみ伝え、他家に秘して、しばらくの間は広まらなかったとされる(大江家が兵書を伝えたのは、古代では天皇の勅命でやむをえずの場合)。このほか、源義経が陰陽術師の鬼一法眼から譲り受けたという伝説や、大化の改新の際に中臣鎌足が暗唱するほど読み込んでいたという言い伝えが残っている(Wikipedia参照)。\r★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(出品時の相場):日本の古本屋で、類書が、5,500円(傷み本)】。
カテゴリー:本・音楽・ゲーム>>>本>>>その他
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