【etsu 】M1807●江戸和本●本朝故事因縁集 ★ゆうメール着払い

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本朝故事因縁集\r【判型】半紙本5巻4冊(1-2巻合本)。縦225粍。\r【作者】不明。\r【年代等】元禄2年3月刊。[大阪]雁金屋庄兵衛ほか板。\r【備考】分類「風俗・説話」。全国各地の奇談・伝承などを集めて、批評を加えた考証的説話集。全5巻で、1巻に「第一、淡路千光寺ノ山石」から「第廿九、讃岐国ノ松浦ノ恋忘貝」までの29話、2巻に「第三十、大峯山釈迦嶽ノ鐘」から「第五十九、羽州大泥芝祭」までの30話、3巻に「第六十、榎嶋(エノシマ)弁財天」から「第八十五、伊予国十六日桜」までの26話、4巻に「第八十六、猟師因果ノ病」から「第百十六、和州竜田ニ雷落ツ」までの31話、5巻に「第百十七、阿曽沼氏ノ因果」から「第百五十六、先山甲石玉ヲ吐ク」までの40話の合計一五六話を収録する。なお、南郷 晃子「『本朝故事因縁集』成立過程の考察-領主権力の変動と説話集成立を巡って」によれば、『本朝故事因縁集』の説話には、特定地域を舞台とする説話が多く、共通する地域を舞台とする説話には、時期や内容面での類似性も見られる。例えば、出雲国を舞台とする説話には、17世紀前半の武家に関わる話が多いが、これらの情報から出雲国、摂津国など説話集形成の拠点を具体的に見出すことができる。特に出雲国では藩祖松平直政周辺で説話収集があったことが想定され、これらが地域の「由緒」や家の「祖」を記録する写本に引用される形での版本享受が確認できる。また、『本朝故事因縁集』には、(1)周防・長門の洞門寺院を中心とする説話収集、(2)摂津国を舞台とする説話収集、(3)出雲国を舞台とする説話収集の、少なくとも3つの説話収集過程が見られる。すなわち、各地方において異なる文脈の下で収集された説話郡が予め存在し、それらを集成・編集する形で、都市で消費される「諸国ばなし」としての説話集が形成されていったと考えられる。\r★原装(1-2巻のみ改装)・題簽2冊存・状態概ね良好(一部シミ)。江戸期の記名あり・蔵書印あり。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、129,600円(3巻本・虫損多し)~162,000円(5冊本)】。
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